Title

beforce
ビーフォース

自然界で形成されるパターンの美しさと複雑さの中心にある「せめぎ合う引力」は、拮抗の表れとして「カオスの縁」を成し、ごくわずかな変化が全体に大きな作用を及ぼします。本作では、規則正しい幾何学模様を重ね合わせた時に、周期のずれによって視覚的に発生する縞模様(干渉縞)「モアレ」に着目。幾重の布のレイヤーによって生まれる多様なモアレは、ミクロレベルではシンプルなパターン(部分)ですが、集合として全体を成すことで複雑化され、ムクドリの群れのように高いレベルの組織化された抽象的パターンを創出します。また、干渉の連続からは複数の「うねり」が立ち上がり、このうねりは、互いに作用し合うことで絶えず成長するように変化し続けます。気流が台風に、潮の流れが渦となるように、単純さと複雑さは常に共生的で互いに絡み合っているのです。

"conflictual forces " finding in beauty and complexity of nature cause "Edge of chaos" finally slight force affect whole of circumstances.In this installation focused on the "moire" that occurring in multilayers geometric pattern.Various moire created by simple geometric pattern become complex organization seems like "cluster of starlings"Among the multiple "undulations" created by the interference, cause a "concentration" like typhoons eyes by interacting with each other.This concentration will constantly changing and grow upping,And It become great force to involve the whole.

 

Movie

 

Approach

モアレ

モアレとは、規則正しい繰り返し模様を複数重ね合わせた 時に、それらの周期のずれにより視覚的に発生する縞模様 (干渉縞)のことで、物理学的には、二つの空間周波数のう なり現象ともいわれます。最も身近な例として、ディスプ レイをカメラで撮影した時などに、画像の画素解像度と模 様の周波数のずれが原因で生じる縞模様などがあります。

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beforceのモアレ

同一のパターンがプリントされた、透過性の高い布と透過性の無い2枚の布をレイヤーすることで構 成されています。重ね合わされたパターンが、上下左右へ引っ張られ、弛緩するという動作によりモ アレが起こります。布にプリントされたパターンは、幾何学模様を連続させたシンプルなものですが、 重なり合い、互いに干渉することで、複雑かつ有機的なパターンを生み出してゆきます。 透過性の高い布は光膜反射により透明度が下がりますが、パターンを黒でプリントすることで光が拡 散しなくなり、プリント部が透明に見えます。その布を透過性の無い白い布の上へ重ね合わせることで、 透明に見えていたパターン部分が明確に認識できるようになり、モアレをよりはっきりと知覚するこ とが可能になります。

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Photo

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CREDIT

Planner/Conceptor:Makoto Fukuchi
Hardware Engineer:
Satoshi Nakane
Software Engineer:
Shuhei Matsuyama
Sound Producer:
Yui Onodera
Architect/Experience Designer:
Kazuhiro Itagaki
Producer/Project Manager:
Shigeyoshi Hayashi