About

 

Creative Label norは、科学者、音楽家、建築家、プログラマー、エンジニア、ロボットエンジニア、デザイナーなど多様なバックグラウンドをもつメンバーによって2017年に発足しました。

活動の背景には自然現象をつかさどる普遍の法則(ピュシス)への憧れや畏怖があります。現代社会において、様々な自然法則についての科学的な研究が進み、テクノロジーを通して日常生活にも取り入れられてきましたが、一方で、こういった科学的方法では掬いきれない断片が数多く存在していることも事実です。Creative Label norは、こういった一般化された定義では捕捉しきれない領域へのアプローチを行ってきました。最先端研究で扱われる内容や自然哲学を多くの人が体験できる形に変換し、社会的な価値としてアップデートすることを目的に、空間/映像/サウンドなど多様な表現領域における手法と技術の混交によるインスタレーション作品を制作しています。こういった活動を先進的に進めることにより、「科学と芸術のアウフヘーベン」を実践し、科学でも芸術でも到達することのできない真の自然法則(ピュシス)の存在を体感させるような新しい表現・文化の創出を目指しています。

幅広い職能・専門性をもち、各々の分野で活躍するメンバー達で構成されたアートコレクティブあるということも特徴の一つです。それぞれの専門性を活かし、多角的な視点から物事を眺め表現に落とし込むだけでなく、メンバー間での活発な議論をベースにしながら作品制作を進めています。不確実な現代社会において、複数の視点を組み合わせることで初めて見えてくる問題がものごとの本質を鋭く突く可能性があるということを信じて制作を行っています。各メンバーは個性が重視されたアーティストとしてnorというレーベルに所属しているという意図のもと、"Creative Label"を自称し、プロジェクトごとにメンバーを変えながら活動しています。

Creative Label nor was founded in 2017 by members with diverse backgrounds including scientists, musicians, architects, programmers, engineers, robot engineers, and designers.

The background of our activities is a longing and awe for the universal laws (psis) that govern natural phenomena. While scientific research on various natural laws has advanced in modern society and has been incorporated into our daily lives through technology, there are still many fragments that cannot be scooped up by these scientific methods. We have been approaching areas that cannot be captured by the definition of a "good" or "good". We create installations that mix techniques and technologies in various expressive fields such as space, video, and sound, with the aim of transforming the content and natural philosophy of cutting-edge research into a form that can be experienced by many people and updated as a social value. By advancing these activities in a progressive manner, we aim to practice "Aufheben of Science and Art" and create a new expression and culture that allows people to experience the existence of true natural laws (psis) that neither science nor art can attain.

One of the characteristics of Aufheben is that it is an art collective composed of members who have a wide range of professional skills and expertise and are active in their respective fields. Each member has his or her own expertise, and not only views things from a multifaceted perspective and incorporates this into their work, but also engages in lively discussions amongst themselves in the creation of their artwork. In today's uncertain society, we believe that problems that can only be seen by combining multiple perspectives have the potential to sharply illuminate the true nature of things. We call ourselves a "Creative Label" with the intention that each member belongs to the nor label as an artist whose individuality is important, and we change members for each project.

 

Exhibition

2016

3331α Art Hack Day Exhibition | Tokyo | SHOES OR

2017

3331α nor Exhibition | Tokyo | herering
JAPAN BRAND FESTIVAL | Tokyo | Anywhere Window
ICC オープン・スペース 2017 未来の再創造 | Tokyo | herering
六本木アートナイト2017 | Tokyo | dyebirth
dotfes 2017 | Tokyo | dyebirth

2018

Media Ambition Tokyo 2018 | Tokyo | dyebirth
SOUND & VISION X ~ 降谷建志 × nor ~ | Tokyo | Live Tripping
ナナナナ祭 | Tokyo | dyebirth
Digi Salon 2018 | Tokyo | dyebirth, dyebirth_specimens

2019

Media Ambition Tokyo 2019 | Tokyo | beforce
EDUBOX:抱抱和暴暴的沉浸学院 | Shanghai | herering
光点FLARE 2019 | Shanghai | dyebirth_observation
MUTEK.JP 2019 | Tokyo | dyebirth_observation

2020

8Kオークショー - NHK  | Tokyo (NHK BS 8K) | dyebirth
MANA  Yearly Screening Programme In Public Transport Interchange  |  Shanghai | herering (Screening)
Next World ExhiVision × 23rd JAPAN MEDIA ARTS FESTIVAL  |  Japan | herering (Screening)

2021

syncrowd nor Solo Exhibition | Tokyo | syncrowd

2022

文化発信プロジェクト CULTURE GATE to JAPAN「NEO-KAKEJIKU」 | Tokyo | dyebirth_seeing-as
令和3年度メディア芸術クリエイター育成支援事業成果発表展「ENCOUNTERS」 | Tokyo | syncrowd

 

Award

Art Hack Day 2017 | Grand Prix | SHOES OR
ALIFE Art Award 2018 | Honorable Mention | dyebirth
PRESENT FUTURE Art & Technology Star Award 2019 | “Insrallation” Individual Awards | dyebirth
文化庁メディア芸術祭 | 審査委員会推薦作品 | dyebirth

 

Member

 

Makoto Fukuchi / TW FB WEB
Planner / Conceptor

Whatever Inc. : Producer

2014年に出身地である大阪で、おもろいかどうかを価値基準に広告・アート制作を行うチームとしてClass Inc.を設立。道頓堀川に巨大な回転寿司を流す大阪府公募アートプロモーション「ローリングスシー」を開催し。その後、自身の基軸となるプロモーション領域をより深めるべく、2016年9月よりdot by dot inc.(現Whatever Inc.)に参加。プロデューサーとして、TV、エンターテイメント・インスタレーション・映像・ファッションなど幅広い領域で企画、制作を担当。また、個人名義の活動として、デジタル音源に手触りを与えるバイナル型インスタレーション「JUKE CHAIR」の企画や、スタートアップやファッションブランドの立ち上げや、展示空間演出など、様々なプロジェクトに参画している。 

Satoshi Nakane / FB
Hardware Engineer

機械工学を学んだ後、大手電機メーカーでパソコン/タブレット/IoTデバイスの製品開発に従事。構造シミュレーションを専門とし、CAEやCADによる筐体設計や量産プロセス革新に携わる。2016年のTechShop Japan立ち上げから携わり、教育・イベントコーディネーターとしてイベントやワークショップを多数開催。TechShopの「場」を活用した、企業や地方自治体の課題解決、新規事業創出、オープンイノベーションに取り組む。また、ワークショップデザイナーとして、デジタルファブリケーションを活用したプログラム設計、ファシリテーション、ワークショップツールの開発を手がける。「&HAND (アンドハンド)」プロジェクトにもメンバーとして参画し、聴覚障害者サポートのためのデバイス開発に携わる。

 

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Yui Onodera / WEB
Musician / Sound Artist

武蔵野美術大学:立教大学兼任講師
Invisible Designs Lab:Sound Producer

音楽と建築を学び建築音響設計に従事の後、国内外の広告メディア、映画/舞台、プロダクト/デバイスのソニフィケーション・デザインからインタラクティブコンテンツのためのマルチチャンネル・サウンドデザインまで多様な分野におけるサウンドプロデュースを手掛ける。サウンドアートの分野にてドイツの名門KOMPAKTをはじめとするイギリス、アメリカ、フランス、ドイツなど欧米各国より作品を発表。その他、海外オーディオ・ヴィジュアル・ フェスティバル、サウンド・インスタレーションなど国際的に活躍。これまでに英国ロイヤル・バレエ団/作曲家Scannerやバージニア・コモ ンウェルス大学教授/サウンドアーティストStephen Vitiello、露マリインスキー劇場管弦楽団員Vadim Bondarenkoなど様々な分野のアーティストとジャンルを横断するプロジェクトを協働する。 

Shuhei Matsuyama / WEB1 WEB2
Programmer / Visual Artist

T&S Inc. : 取締役 THINK AND SENSE部 部長

アートインスタレーションや、空間演出、企業のR&Dを主に手掛ける。オーディオ・ビジュアル作品、インタラクティブなインスタレーション、大規模なメディアコントロールシステムを含んだオフィス、商業施設の設計など多岐に渡る活動を行っている。文化庁が主催する、「空港等におけるメディア芸術日本文化発信事業」での「Stillness」では、Lumen Prize 2020 Shortlist にノミネート著書に「Visual Thinking with TouchDesigner」がある。

Kazuhiro Itagaki / FB
Architect / Experience Designer

建築・インテリアのデザインを中心に、空間をメディアにしハードウェアとソフトウェアを統合するデザインを手掛ける。建築・インテリアの設計の他に、ステージデザインや展示、オブジェデザイン、照明、アートインスタレーション等、空間を構成する要素のデザイン全般を行う。

Shigeyoshi Hayashi / FB
Producer / Project Manager

PARTY Inc.:Producer | Technical Director

2013年3月よりPARTYに参加。プロデューサー/テクニカルディレクターとして、インスタレーション・Iotプロダクト製品開発・プロトタイピング・コンセプトモデル・空間設計・テレビ番組連動・新規サービス開発・UI・UX・自主案件にてキャラクタープロデュースなど様々なフィールドに渡る企画・制作に関わる。テクノロジーを利用した「新しい体験」を作ることを得意とする。GOOD DESIGN賞。SPIKES ASIA Innovation Spikes Shotlist。HEALTH CAREその他多部門。ACC インタラクティブ部門。CODE AWARD ベスト・イノベーション。The Webby Awards。ONE SHOWの受賞歴がある。3331α Art Hack Day  2016にてアート最優秀賞受賞。最近の代表作に、DESIGN TOUCH 2017インスタレーション「でじべじ –Digital Vegetables– by PARTY」、ハブラシIot「G•U•MPLAY」、未来窓のコンセプトモデル「YKK AP M.W.」、クラウドソーシング・ファッションショー「EN  ROUTE  "THE  SNAP  UP"」、未来をつくる思考法  公式アプリ「日本科学未来館」、キャラクタープロデュース「ヨコかな」。Media Ambition Tokyo 2019ではPARTYのアート作品「GANGU」を展示。The Chain Museumのプロデューサーとしてプラットフォーム、オリジナルアート作品、コンサルティングに従事。

hishida

Mafumi Hishida / WEB
Scientist

科学者・アーティスト。2009年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了、博士(理学)。2011年から筑波大学数理物質系助教。科学における専門はソフトマター物理・物理化学・コロイド界面化学。液体などの柔らかいものが作る様々な形、模様、色、動きに興味を持ち、研究を行っている。北米Stig Sunner Memorial Award(2019年)、日本物理学会若手奨励賞(2018年)ほか受賞多数。

科学とは自然の美しさや面白さを見出し表現する活動であり、精神的な豊かさをもたらす文化的営みであると考える。その哲学の多くはアートと共有したものであるとの思いから“Science is Art”を標榜し、科学とアートの協奏を目指した活動も行う。nor以外での主な作品に「干渉する浮遊体」(茨城県北芸術祭2016)、「泡影」(BIWAKOビエンナーレ2018)、「Flux / N-IL」(BIWAKOビエンナーレ2020)など。受賞に、KENPOKU art hack dayグランプリ、YouFab Global Creative Awards2016 準グランプリ、WIRED CREATIVE HACK AWARD 2016 パブリック賞などがある。

K
Designer

デザイナー。専門は、ソフトウェアの体験設計、ビジュアルデザイン、アニメーションデザイン。写真、映像撮影、編集も行う。日常生活における違和感を頼り、クリエイションを行っている。自分が思うnorとは、本業とは違い、「面白い」「美しい」「楽しい」「かっこいい」といった自分の直感的な感覚を素直に表現する場であり、大人(ある意味で子供の)自由研究の場だと思っている。自分たちの直感を、多くの人に体験できる形にデザインする(伝える形にする)のが、自分の役割である。