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dyebirth

ダイバース

水やインク・化学物質などのケミカルリアクションを電子制御することで、絶えず有機的な模様を描き出し続けるインスタレーション。規則的なデジタル制御と、予測不能なケミカルリアクションの狭間で様々な模様が生まれ、染まり合い、やがて無個性な黒となり死んでいく一連の様子からは、多様な生命のあり方を見出すことができるだろう。

六本木アートナイト2017 ミライノマツリ にて『dyebirth』を出展いたしました

An installation work that constantly creates organic patterns through digitally controlled chemical reactions of water, ink and chemical substances. Systematic digital control and unpredictable chemical reactions create patterns that blend together and eventually turn to black, an insipid, lifeless state, reminding us of the diversity and cycle of life.

'dyebirth' @ROPPONGI ART NIGHT 2017 (Tokyo, Japan)

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自然現象

本作品で見られる模様の変化には2つの自然現象が関わっています。

 
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01.  粘性樹状突起形成

インクが滴下された際に発生する枝分かれ模様は「粘性樹状突起形成 (Viscous Fingering)」という現象により生まれています。これは粘性の大きく異なる二つの液体を混ぜた時に生まれる模様であり、生き物に見られる類似の模様(菌のコロニーや神経の樹状突起)との関連性が研究されています。

 
 
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02. マランゴニ効果

インクがはじかれるように徐々に広がっていくのは、マランゴニ効果(Marangoni Effect)と呼ばれる表面張力に関係した現象によっています。これは食器洗い洗剤のCMで洗剤をつけると油が弾かれていくものと同じ現象です。単細胞も同様の物理現象を利用して動いているのではないかと、近年盛んに研究されています。

 

滴下アルゴリズム

本作品では、滴下アルゴリズムをライフゲームによって生成しています。

 
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ライフゲーム

ライフゲームは1970年にイギリスの数学者ジョン・ホートン・コンウェイが考案した生命の誕生、進化、淘汰などのプロセスを簡易的なモデルで再現した離散数理モデルです。セル・オートマトンのもっともよく知られた例でもあり、単純なルールでその模様が変化する様子から、生物集団における個体群生態学的な側面を背景に持ちます。 作品内では、パレットのサイズに合わせたグリッドでライフゲームを実行。個体群の特徴を検出し、1ステップ毎に一番活性化している箇所に滴下することで、人間の意志の介在しない自律滴下機構を設計しています。

 
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CREDIT

Planner/Creative Director:Makoto Fukuchi

Hardware Engineer:Satoshi Nakane

Software Engineer:Shuhei Matsuyama

Sound Producer:Yui Onodera

Architect/Experience Designer:Kazuhiro Itagaki

Designer:Satoshi Kawamata

Scientist:Mafumi Hishida

Producer/Project Manager:Shigeyoshi Hayashi

Movie Direction: Keiichi Aoki

Cinematographer: Shunsei Kuwasawa

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Special Thanks

Assembled in ハーフハーフ & Techshop